Not Yet ~あの映画の公開はいつですか?~

主に国内未公開&未発売の映画の話など

「Baptiste」使い捨ての悲哀

BBC Oneで放映されたドラマ「Bapiste」全6話についてのエントリーです。

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予約購入で2枚組UK PAL£12.49、送料は£3.58でした。

そもそもこのシリーズは英BBCと米Startzが合作した人気ドラマ「The Missing」の人気キャラ、ジュリアン・バプティスのスピンオフです。

以下のタイトルで日本でもWOWOWで放映されたそうですね。

「ザ・ミッシング~消えた少年」(2014年 全16話)

「ザ・ミッシング~囚われた少女」(2016年 全8話)

・・・って実は「The Missing」の本編を全く観ておりません。にも拘わらず、スピンオフだけ観てしまったというThe Missingファンの方には申し訳ないのですが、図々しくも大胆でよこしまなエントリーです。

故に主人公とその家族以外の出演者が過去作に出ているかは知らないので、新鮮な感じで書いちゃいますよ(キッパリ潔く)

どうしてよこしまなのかといえば、いや、チェッキー・カリョも好きですよ。リュック・ベッソンの「ニキータ」は劇場で観ていますもん・・・でも円盤取り寄せたのはズバリ、アレック・セカレアヌさん観たさからでした。

最初に観たコンスタンティンさんのスチルのこの不穏さ。ゲオルゲ風味ゼロ。あとこのベスト何?(すぐ分かってしまった)

あらすじはこちらです(丸投げ)※下から読みましょう

www.bbc.co.uk

ちょっと書きますと・・・

ジュリアン(チェッキー・カリョ)は警察を定年引退して探偵を名乗っている。旧知のアムステルダム警察マーサ(バーバラ・サラファン)に呼び出されてエドワード(トム・ホランダー)という男に会うことに。エドワードはアントワープから来たイギリス人で「姪」のナタリーを探しているのだという。

一見秩序の中にあるようなアムスの夜は、その実攫われた少女たちが飾り窓で働き、逃げることも出来ずルーマニアンマフィアの資金源になっていた。

冷徹な殺し屋であるコンスタンティン(アレック・セカレアヌ)を始めとするマフィア達に追われる中でエドワードが探しているのは本当に彼の姪なのか?ジュリアンを邪魔する奴は誰なのか?マーサとジュリアンの過去は?

 

複数の謎解きを交錯させながら、このスピンオフ6話だけでもジュリアンの過去とキャラクターが浮かび上がる構造になっていて、引き込まれました。

 

で、コンスタンティンさんですが、この役にアレックというのがなんというか豪華というか、かつての「火曜サスペンス劇場」や「土曜ワイド劇場」におけるヒロイン以外の美人女優枠というか・・・いちいち、やだ素敵☆なんですよ・・・それはもう恐ろしく非情なプロの殺し屋なんですが。見た目の良さをきっちり武器にしていて、必要に応じて愛想よく振舞ったり凄んだり、にその美貌を活用しているのです。

冷たい瞳のコンスタンティンさんを(これはト書きに書いてあるんだろうか『その綺麗な顔で』とか・・・)と思いながら観ておりました。

コンスタンティンさんの息抜きはお食事のようで、にこにこモグモグシーンが何度か出てきます。癒し。でも怖い。食事中でも殺気は全部仕舞わない。

一番好きなのはハーグから来たメタル娘、ユーロ警察のジェネヴィーヴ(ジェシカ・ライン)を車の中で静かに、でも強力に脅すシーンですかね。密室の美人さん対決。

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「顔小さい!小さすぎ!」とか言いながら観ていました。

 

何故本作でコンスタンティンさんが美人である必要があるのか?というワタシの問いに知人曰く

「中央・東欧移民の役はたぶん過当競争なので、オーディションを勝ち抜いたらそれは当然ハンサムになる」

とのことですがこれが真理でしょうか。

 

 

この物語の終わり方はとても”ドラマティック”です。誰も得をしない。何故ならばジュリアン自身も含め善悪の全員、死んだ者も生き残った者も皆その全貌が掴めないままの誰かのただの捨て駒だったから。

 

シリーズに通底する多国間の「誘拐」に関しては引き続き(現実問題同様に)解決されていないので、まだシリーズとして続くかもしれませんね。