Not Yet ~あの映画の公開はいつですか?~

主に国内未公開&未発売の映画の話など

「Postcard from London」ソーホーの片隅で(☜注※偽邦題です)

【前説(近況)】

まさかの展開の今年、2020年。2月末からさっさと在宅勤務になりまして、引き続きいろいろ輸入盤を観ております。通勤が無いだけで圧倒的に時間が出来ているのにさっぱり記事を書かなかった理由は主にみっつ。

①7月まで欲しい輸入盤が海外からまともに届かなかった

②これまでは家に仕事を持ち帰ることはほとんどなく、PCの前に座る=趣味の時間だったのに、今は最低8時間は仕事を(していることに)する必要があり、趣味の為にPCに向かうのが苦しくなった

③予想も出来なかった社会情勢にそれなりに心がざわついて、情報の少ない未視聴のものには触手が動かず、こってこてに宣伝されている配信作品か、精神的な安全牌と保障されている視聴済み作品を観直してばかり

というのが実際のところです。こんなはずじゃ。

視聴メモや読書メモなど趣味の書きものは細々とノートに書いたりはしていたものの。

 

とはいえ徐々に今の気分に合わせた方法を模索しながら、英Amazonから届いたり、感染対策にそれなりに気を付けて会った知人から借りたりした未公開作品を視聴&消化出来るようになってきたので、視聴順ではなく書けるところから少しずつ再開します。

 

【本題】

2018年作品をお借りしました。

Postcard from London」

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主演は「The Kingsman」(邦題「キングスマン:ファーストエージェント」)に抜擢された、ハリス・ディキンソンくん。クィアフィルムやインディペンデントフィルムへの参加も意欲的で、本作以外にも日本のNetflixにも彼主演の「Beach Rats」(邦題「ブルックリンの片隅で」)がありますね。

 

視聴前情報はDVDのパッケージ裏のみ。

本作はまるで舞台を見るように、いくつかの密室でだけ展開します。そこがロンドンのソーホーの特に猥雑な路地裏で(オールドコンプトン通りとか?)あることは説明されますが、街を歩くシーンはなく、いつの時代の物語かは分かりません。特にファッションからそれが察せられないのが巧い。モッズもバイカーもロカビリーもチャブも混ぜられた世界。エロチラシが貼られた電話ボックスもあるけれど携帯はスマホ。でもそれがとってもロンドンぽいな、と。

そんな中にエセックスからひとり、ほぼノープランで上京したジムことハリスくん。そんな可愛いのに行くところがないからって路上に寝るなよ、と思ったら劇中でもそう言われてました。そしてその可愛いさから画期的な仕事につき、思わぬ才能が開花する...というストーリーです。

少年み溢れる薄い肌にちょっと味付けがぼんやりしているけど童顔ハンサム、そして引き締まってやたらに良いカラダのハリスくん。そのあまりに正しい起用と、監督・脚本が同じ方なのでいちシーンごとに詰め込まれた「俺の推しが可愛いんだ観てくれぇっ(叫)」という熱い叫びも受け取り感嘆してるうちに80分ちょっとはすぐ過ぎてしまいました。

 

本作、てっきりハリスくんへのあて書き作かと思ったのですが、「Postcard from America」という同じ監督の作品の続き(フォローアップ)とのこと。しかも実話ベース。え...ど、どのあたりが??

作品詳細はIMDbより英語Wikiの方が詳しかったのでご興味あればご参考まで。

en.wikipedia.org

主要な登場人物のひとり、ディビッドがジョナ・ハウアー・キングくんだったのも観てびっくり。彼も実写版「リトルマーメイド」の王子様に抜擢されているのでブレイク前って感じでしょうか?ワタシの中では”ジョシュ・オコナー氏の彼女の弟”どまりで、本作で初めてお芝居しているところを観たかも~。なんかごめん~。

 

ハリスくんは「Gods Own Counry(ゴッズ・オウン・カントリー)」の主人公候補のひとりだったらしいのですが、今となっては「分からなくはないけど、ちょっと違う」とは思います。ナイーヴさの形が違う。

本作はジムのナイーヴさ、がキーなのですが、そこが巧かった。

 

あ、Beach Rats観た方はお気づきかと思いますが(?)、ハリスくんは「見せない」契約になっているんだろうなぁ、と確信したので付け加えておきます(要らない)。

全編、出来る範囲で頑張ってました。

Straight playing Gay – Alexander Collas