Not Yet ~あの映画の公開はいつですか?~

主に国内未公開&未発売の映画の話など

(劇場公開済)「Nocturnal Animals」美し過ぎて息が出来ない

 

「A Shingle Man」という自分的 all time top 1 の映画があります。Gucciを復活させた稀代のファッションディレクター、トム・フォードの初映画作品です。

この映画はその監督による2作目として、2016年末に海外で公開されました。原作「ミステリ原稿」を早々に読み、楽しみに待ったのですが日本公開予定が聞こえてこない・・・ちっ。

待ち切れず、2017年3月のメディア発売に予約して買いました。

「nocturnal animals」の画像検索結果 

最初のエントリーに書きましたが、国内公開を待たずに円盤を手配して鑑賞した作品でも、やはり劇場で掛かるなら観に行きます。日本語字幕の表現も知りたいし。

でもこの作品は、結局今のところ劇場では観ていません。

理由は・・・余りにも何もかもが美しすぎて辛かったから。

 

トム・フォードの映画2作品は脚本の最終稿をダウンロードすることが出来ます。

家のTVで英語字幕を出しつつ、脚本を横に置きながら、届いたその夜に鑑賞しました。

 

なんという作品。

原作を読んでいるのにも関わらずサスペンスとして息詰まる。普通にドキドキする。

そして練りに練られたその画力。色、構図、音。寒気がするほどの美しさに緊張して息が詰まる。

観終わった後のとてつもない疲労感は、禍々しい小説を読み終わったヒロインのそれを追体験するかのように心身を支配しました。

 

これ、大画面では耐えられない。動けなくなる。それが自分の結論でした。

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自分的にどうにも垢抜けない印象のあったエイミー・アダムスは、まさに洗練の極み。容姿端麗過ぎるアーミー・ハマーの冷たい美貌。ジェイク・ジレンホールもアーロン・テイラー=ジョンソンマイケル・シャノンも過去最高に不穏。怖くてヤバい魅力に溢れてる。

 

なのに、感想を書こうとすると、どう頑張っても「トム・フォードの美学が詰まった」みたいな当たり前のことしか言えない自分が憎い。

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(これ・・・まさかの「撮影風景」だ・・・完璧なスタイリングの監督)

 

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自分の成熟した美しさを見せるために選んだドレスで装う主人公。

 

あと、劇場に足を運ばなかったのは公式が配役に関連して、これ以上無いくらいガッツリネタバレしたのも赦せなく、お金を落とさないことを決意したこともあります。原作読んでてもあれは絶対に赦せない。

 

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